高齢の父の隠し子を探して再会――家族の事情に配慮し、段階的に連絡した事例
「父が高齢になり、昔のことをぽつりと話しました。
“自分には、別の家族がいるかもしれない”と。
もし本当なら、父が元気なうちに、一度だけでも会わせてあげたい」――。
こうしたご相談は、気持ちの整理がむずかしく、言葉にしづらいものです。
東京総合興信所 人探し専門チームは、誤特定を避けることと、相手の生活や気持ちに配慮することを何より大切にしながら、
ご家族のペースで進めます。ここでは、実際の進め方を、個人が特定されない形に整えてご紹介します。

※本ページは、守秘のため内容を一部変更しています。
※相手の事情により、面会に至らない可能性もあります。無理に進めない方針でご案内します。
ご相談の背景とお気持ち
ご相談くださったのは、50代の女性でした。
お父さまは80代。最近、体調を崩し、通院が増えてきたそうです。
ある日、ご家族だけの時間に、お父さまが小さな声で話し始めました。
「若い頃、事情があって別れた人がいる。
もしかしたら、その人との間に子どもがいるかもしれない」――。
ご依頼者は驚きましたが、同時に、父の後悔のようなものも感じたといいます。
ただ、家族の中でも受け止め方はそれぞれです。
「今さら探すのはどうなのか」「相手の生活を壊してしまわないか」。
ご依頼者も、何度も迷いました。
それでも最後は、父が元気なうちに、できる範囲でという気持ちで、無料相談にお電話くださいました。
手元の情報は多くありません。
お父さまの記憶にあるのは、相手の方の「お名前(名字のみ)」「当時住んでいた地域」「働いていた業種の話」程度。
さらに、年月が長く、改姓や転居が重なっている可能性もありました。
そこで私たちは、まずは小さな手がかりを丁寧に整理するところから始めました。
むずかしかった点と対策
① 情報が少なく、古い
数十年前の話は、記憶の揺れも起こりやすくなります。
私たちは「断定」ではなく、照合を重ねる方針にしました。
表記ゆれ(漢字・読み)や、当時の地域の変化も考えながら、候補を一つずつ整理しました。
② 誤特定は絶対に避けたい
隠し子の可能性がある場合、間違った方に連絡してしまうと、深い傷につながることがあります。
そのため、私たちは一致する理由が十分そろうまで、急いで結論を出しません。
「少しでも違和感があれば立ち止まる」。これを徹底しました。
③ 相手の生活と気持ちへの配慮
相手の方には、すでに家庭があるかもしれません。
あるいは、過去の事情を思い出したくない方もいます。
私たちは、いきなり訪問したり、周囲に広く聞いたりする方法は控え、
驚かせない連絡を最優先にしました。
④ ご家族の気持ちの整理が必要
探すこと自体が、家族の中で揺れを生むこともあります。
ご依頼者には「どこまでを望むか」「何を優先するか」を、ゆっくり言葉にしていただきました。
目的がはっきりすると、無理のない計画が立てやすくなります。
再会までの具体的な進め方
1. まずは、話せる範囲でゆっくり聞き取る
お父さまの体調に配慮し、短い時間で区切ってお話をうかがいました。
当時の地域、駅、よく行った場所、相手の方の呼び名、仕事の話。
小さな手がかりを、一つずつメモにして整理します。
2. 表記ゆれと時代背景を整理する
旧い地名や、当時の呼び方が変わっていることもあります。
「この地域のどのあたりか」「当時の生活圏はどこか」を丁寧に整え、
いくつかの候補の線を作りました。
3. データ調査で候補をしぼる
お名前や地域など、限られた情報から、可能性のある候補を整理します。
ここで大切なのは「当たりを付ける」ことではなく、誤りを減らすことです。
一致する点が増えるほど、次の工程の安全性が高まります。
4. 現地での静かな確認(必要な場合のみ)
候補がある程度しぼれた段階で、周囲に迷惑をかけない形で確認を進めます。
目立つ聞き込みは控え、生活を乱さないように行います。
その結果、候補のうちの一つが、事情に合っている可能性が高いと分かってきました。
5. 連絡は「書面」から。段階的に
いきなり会いに行くのではなく、まずは書面でご挨拶を準備しました。
文章は短く、相手を責めない形で、相手の気持ちに配慮した内容にします。
「返事は無理にいりません」「迷惑ならそれで終わりにします」など、逃げ道を用意しました。
6. 再会の場は“安心できる場所”を
もし会えることになったら、どこで会うかが大切です。
人目がありすぎない、でも閉鎖的すぎない場所。
お父さまの体調も考え、移動が少ない場所を選べるよう、いくつか候補を用意しました。
再会の場面(そのときの空気)
書面を出してからしばらくして、相手の方から短い連絡がありました。
「突然で驚いたが、内容は理解した。まずは話だけ聞きたい」――。
そこには、警戒と戸惑い、それでも無視はしないという気配がありました。
再会の場所は、落ち着いた雰囲気の喫茶店。
人目が多すぎず、でも安心して座れる席を選びました。
お父さまは、当日まで何度も「迷惑じゃないだろうか」と心配されていました。
私たちは、無理をしないこと、相手の方が途中で帰りたくなったら引き止めないこと、
その約束を、ゆっくり確認しました。
相手の方が入ってきたとき、店内の空気が一瞬だけ静かになったように感じました。
お父さまは立ち上がり、深く頭を下げました。
最初の言葉は長くありません。
「突然で、本当にすまない。会ってくれてありがとう」
それだけで、目に涙を浮かべる方もいらっしゃいました。
話し合いは、過去を責め合うものではなく、今をどう受け止めるかに寄せて進みました。
相手の方も、長い年月の間に色々な事情を抱えてきたことが分かりました。
だからこそ、私たちは「今日で結論を出さない」ことを最初に決めていました。
短い時間でも、会えたという事実が、まずは大きな一歩になりました。
再会のあとに起きたこと
再会のあと、お父さまは「胸のつかえが少し取れた」と話されました。
ただ、関係を一気に近づけるのではなく、ゆるやかな距離を守ることにしました。
相手の方の生活を優先し、連絡の頻度や方法も、相手の希望に合わせます。
しばらくは、季節のあいさつ程度の短い連絡から。
返事がない時は、追いかけない。
「待つ」ことも、家族の配慮のひとつです。
ご依頼者にとっても、気持ちの整理が進みました。
「知らなかったことを知るのは怖かった。でも、父の気持ちを置き去りにしなくてよかった」
そう言っていただきました。
ご依頼者の声
「家族のことだからこそ、慎重に進められて安心でした」
正直、最初は混乱していました。
でも相談の電話で、「急がなくていいですよ」と言ってもらえたことが、すごく救いでした。
相手の方のことも、父のことも、どちらも大事にして進める必要があると分かりました。
書面の文面も一緒に考えてもらえて、強い言い方にならずに済みました。
再会の日も、無理のない段取りで、父の体調にも気を配っていただきました。
結果として「会えた」ことが、父にとって大きかったと思います。
もし会えなかったとしても、ここまで丁寧に進められたなら、納得できた気がします。
本当にありがとうございました。
同じ状況で悩む方へ(準備のコツ)
- 目的を言葉にする:「会わせたい」「謝りたい」「事実だけ知りたい」など、望みは人それぞれです。
- 小さな手がかりをメモ:地域・時期・呼び名・仕事の話・駅や店など、断片でも役に立ちます。
- 誤特定を避ける姿勢:同姓同名は珍しくありません。焦らず照合を重ねましょう。
- 段階的に連絡:いきなり訪問せず、書面から。相手の気持ちの逃げ道を作ります。
- 面会に至らない可能性も想定:相手の事情で会えないこともあります。無理に進めない計画が安心です。
- 一人で抱え込まない:家族の話ほど話しづらいものです。第三者に整理してもらうだけで楽になることがあります。
よくある質問
Q. 情報が少なくても相談できますか?
はい。名前の一部、地域、時期など、少しの情報からでも整理できます。
まずは無料相談で、現状を一緒に確認しましょう。
Q. 相手の方の生活を壊してしまわないか心配です。
その心配はとても大切です。
私たちは相手の生活や気持ちに配慮し、驚かせない連絡を優先します。
無理に会わせることはしません。
Q. 面会できない場合はどうなりますか?
相手の事情で面会に至らない可能性はあります。
その場合も、ご依頼者の気持ちが少しでも整理できるよう、できる範囲でのご提案をします。
Q. 家族に知られずに進められますか?
ご事情により、知られずに進めたい方もいらっしゃいます。
可能な範囲で、秘密厳守で対応します。まずは状況をお聞かせください。
費用の目安と料金システム
データ調査のみの場合
データ調査のみ 80,000円〜(税込)
お手元の氏名(漢字フルネーム)や、地域・年齢の目安などから、できる範囲でデータ調査を行い、
まずは所在確認の糸口を探します。
「まずは小さく始めたい」「可能性を見てから考えたい」方に向いています。
着手金
10万円〜15万円
手がかりの量、難易度、調査範囲(地域)などに応じて決定します。
無理のない計画になるよう、事前に分かりやすくご案内します。
成功報酬
25万円〜35万円(内容に応じて)
発見・所在確認ができた場合に発生します。
対象や難易度、期間により変動するため、個別にお見積りいたします。
再会サポート
別途(内容に応じて)
書面の文面相談、第三者連絡の調整、オンライン挨拶の準備、面会の段取り・立ち会い など。
相手の事情に配慮しながら、無理のない形をご提案します。
モデルケース①:家族の事情がからむ所在確認(書面での連絡準備まで)
- 手がかり:名字・地域・時期・当時の生活圏
- 進め方:ヒアリング→手がかり整理→データ調査→照合→書面準備
- 費用感:着手金10〜15万円+成功報酬25〜35万円(内容に応じて)
- 再会サポート:必要に応じて別途(文面・連絡の段取り)
モデルケース②:所在確認+再会サポート(面会の段取り・立ち会い)
- 手がかり:氏名の一部・地域・写真・関係者の情報 など
- 進め方:整理→調査→所在確認→段階的連絡→面会場所の提案→当日フォロー
- 費用感:着手金10〜15万円+成功報酬30〜40万円(内容に応じて)
- 再会サポート:別途(当日の流れ、立ち会い、連絡の調整)
お支払いと注意事項
- 着手金はご契約時に、成功報酬は発見・所在確認後にお願いしています。
- 費用はご依頼内容に応じて変動します。事前にお見積りし、無理のない計画をご提案します。
- 相手のご事情により面会に至らない場合でも、所在確認ができた時点で成功とすることがあります。
- まずは無料相談で、状況・ご希望・ご不安をうかがい、進め方と費用感を分かりやすくお伝えします。
まずはお気持ちをお聞かせください
家族の話は、誰にでも話せるものではありません。
だからこそ、相談するだけでも大きな一歩です。
人探しは、情報だけでなく、想いから始まります。
東京総合興信所 人探し専門チームは、全国対応・24時間受付・秘密厳守。
無理のない計画で、一緒に整えていきましょう。


