旅先で親切にしてくれたあの人を探して再会した ― もう一度「ありがとう」を伝えたい

旅行中に道に迷ったとき、突然の体調不良のとき、困っているときに声をかけて助けてくれた見知らぬ人。
時間がたつほどに、「あの人にきちんとお礼が言いたい」という気持ちが強くなることがあります。
東京総合興信所 人探し専門チームには、名前も住所も分からないけれど、旅先で親切にしてくれた人を探したいというご相談も寄せられています。
このページでは、国内旅行の途中でお世話になった方を、小さな手がかりから探し出し、オンラインで再会するきっかけをつくった事例をご紹介します。

旅先で親切にしてくれた人を思い出す大人の後ろ姿のイメージ写真

ご相談の背景とお気持ち

ご相談くださったのは、60代前半の女性でした。
数年前、ご夫婦で訪れた地方の温泉地で、忘れられない出来事があったそうです。

旅行の最終日、駅へ向かう途中でご主人が急に体調を崩し、路肩でしゃがみ込んでしまいました。
人通りの少ない道でタクシーも見つからず、不安が募るばかり。
そのとき、通りかかった一人の女性が足を止め、
「大丈夫ですか?すぐ近くに診療所がありますよ」と声をかけてくれました。

その女性は自家用車で診療所まで送り届けてくれ、受付の手続きまで手伝ってくれたそうです。
「ご心配でしょうから、検査が終わるまで待っていてもいいですか」と、見知らぬ相手とは思えないほど親切に寄り添ってくれたとのことでした。

幸い大事には至らず、その日のうちに宿へ戻ることができました。
安心したのも束の間、バタバタとしているうちに連絡先を聞きそびれてしまい、
「お礼のひと言も十分に伝えられなかった」と、ずっと心に引っかかっていたそうです。

その後、旅行の写真を見るたびに、
あのとき助けてくれたあの人は、今どうしているだろう
「せめて一度だけ、きちんとお礼を言いたい」
という気持ちが大きくなり、インターネットで人探しの方法を調べているうちに、東京総合興信所を見つけてくださいました。

むずかしかった点と私たちの向き合い方

① 名前も住所も分からないスタート

今回のご相談では、お相手のフルネームが分からない状態からのスタートでした。
「名字は聞いたような気がするが、はっきり覚えていない」とのこと。
手元にあるのは、旅行の日付・地域・診療所の場所・ざっくりとした年齢と雰囲気だけでした。

② 地域の方の生活に配慮する必要

観光地は住民の方と観光客が入り混じる場所です。
間違った情報で動くと、まったく関係のない方の生活を乱してしまう恐れがあります。
そのため、誤特定を避ける姿勢をいつも以上に大切にし、慎重に進める必要がありました。

③ 「お礼を伝えたいだけ」という気持ちをどう届けるか

ご依頼者の希望は、お礼を伝えることが第一でした。
再会するかどうかは、あくまで相手の気持ち次第でよい、とお考えでした。
そこで私たちは、「無理に会おうとしないこと」「相手の気持ちと生活ペースを最優先すること」を前提に、連絡の方法を一緒に考えていきました。

④ 旅先の限られた時間の中での記憶

旅行中の出来事は、楽しかったことも含めて一度にたくさん起こります。
記憶があいまいな部分も多く、聞き取りの中で少しずつ点と点をつないでいく作業が必要でした。
私たちは、ご依頼者のペースに合わせながら、ゆっくりと当時の状況を整理していきました。

再会までの具体的な進め方

1. 思い出と手がかりの整理

まずは事務所で、旅の行程を一緒に振り返るところから始めました。
・旅行の年月と季節
・宿泊した旅館の名前と場所
・体調を崩した時間帯と場所(道・目印・お店)
・診療所の名前や建物の雰囲気
・お相手のだいたいの年齢・話し方・服装 など
小さな手がかりを一つひとつ紙に書き出し、順番に並べていきました

2. データ調査で候補となる場所や人物像を整理

整理した情報をもとに、当時の診療所・周辺の地図・地域の状況をデータ上で確認しました。
診療所の位置や開院時間、駐車場の有無などから、車で送ってくれたことが自然な行動かどうかも、慎重に検討しました。
あわせて、名字として可能性のある候補も、ご依頼者と一緒に挙げていきました。

3. 現地での静かな確認

データ調査で絞り込んだ診療所と周辺エリアについて、人探しに慣れた専任スタッフが現地確認を行いました。
表札・掲示物・地域の案内板など、日常の中にある情報を手がかりに、候補となる方を丁寧にしぼり込みました。
近隣に不自然な聞き込みをすることは避け、生活を乱さない範囲での確認にとどめています。

4. 候補の整理と「連絡するかどうか」の相談

現地での確認により、「この方である可能性が高い」と考えられる候補が見えてきました。
そこで、ご依頼者と改めて、
「本当に連絡をとるかどうか」
「どのような形で気持ちを届けるか」
をじっくりと話し合いました。
最終的に、手紙でお礼を伝える方法を選ぶことになりました。

5. 手紙の文面づくりと配慮のポイント

手紙には、
「あの日、本当に助かりました」という感謝の気持ちと、
「今の生活を乱すつもりはないこと」
「もし差し支えなければ、お礼の言葉をもう一度お伝えしたいこと」
を、短くていねいな言葉でまとめました。
相手が負担に感じないよう、返事は無理のない範囲で構わないことも添えました。

6. 段階的な連絡と、無理のない再会の形

手紙をお届けしたあと、しばらくは返事を待つ期間となりました。
ご依頼者とこまめに連絡を取り合いながら、「返事がなくても、気持ちは届いているかもしれない」という視点も共有しました。
そのうえで、もし返事が来たときに備えて、対面・オンライン・手紙のやり取りなど、いくつかのパターンを想定して準備しました。

再会の場面(そのときの空気)

手紙を送ってから数週間後、ご依頼者のもとに返信が届きました。
封筒を開けると、そこには、落ち着いた字で書かれた文章が並んでいました。
「あの日のことを覚えています。ご主人が無事だったようで本当に安心しました。
わざわざ探してくださって、こちらこそありがとうございます。」
そんな一文から始まる手紙でした。

お相手にはご家族もおり、仕事も忙しいとのことでした。
そのため、今回は、オンライン通話での再会という形になりました。
画面越しではありますが、お互いの顔を見ながら話ができる時間が設けられました。

当日、ご依頼者は少し緊張した面持ちでパソコンの前に座りました。
画面がつながり、お相手の顔が映ると、
「あのときの…!」と、自然に笑顔がこぼれたそうです。
ご依頼者は、あの日の状況と、その後の経過、ずっと気になっていた気持ちを、ゆっくりと言葉にしていきました

お相手も、
「あのあとどうなったか気になっていました。こうしてお話しできてうれしいです」
と、穏やかな表情で応えてくれました。
画面越しではありましたが、感謝の気持ちがしっかりと行き来した時間となりました。

再会後の心の変化とつながり

オンラインでの再会をきっかけに、
ご依頼者とお相手は、年に数回、近況を伝え合う関係になりました。
「無理に会う」のではなく、それぞれの生活を大切にしながら、ゆるやかにつながる関係です。

ご依頼者は、このように話してくださいました。
いつかお礼を言わなければと思いながら、心のどこかで重たい気持ちを抱えていました
今回、きちんと『ありがとう』を伝えられたことで、写真を見るときの気持ちも変わりました。
あの日の出来事が、ただの不安な思い出ではなく、『人の優しさを思い出せる出来事』になった気がします。」

再会は、必ずしも頻繁なやりとりや、深い付き合いに発展することだけが目的ではありません。
ときには、「ありがとう」と伝えることで、自分自身の心が整っていくこともあります。
旅先で親切にしてくれた方のことが、長いあいだ心に残っているなら、
一度、できる準備を一緒に考えてみることも選択肢のひとつです。

ご依頼者の声

「あの日の不安な思い出が、人の優しさを思い出す出来事に変わりました」

正直に言うと、「こんなことを相談してもいいのだろうか」と、最初は迷っていました。
でも、電話で事情をお話ししたとき、担当の方が
「旅先で親切にしてくれた方を探したいというご相談は、決して珍しいものではありませんよ」
と言ってくださり、気持ちがふっと軽くなりました

調査の途中でも、状況をこまめに教えていただき、
「ここまで分かりました」「ここから先は少し時間がかかります」など、
分かりやすい言葉で説明してもらえたので、不安が少なかったです。

オンラインとはいえ、画面越しにお顔を見て「ありがとうございました」と言えた瞬間、
何年も心に引っかかっていたものが、すっとほどけたように感じました
思い切って相談して、本当に良かったと思っています。

同じお気持ちの方への準備のコツ

  • 旅のメモや写真を見返してみる: 日付・宿泊先・訪れた場所・利用した交通機関など、覚えている範囲で書き出してみましょう。写真に写り込んだ看板や建物も、手がかりになります。
  • 相手の特徴をできるだけ言葉にする: 年齢の印象、話し方、持ち物、車や自転車の有無など、思い出せることはすべてメモしておくと、小さな手がかりからつながることがあります。
  • 「何を伝えたいか」を短い言葉に: 「あのとき助けてくれてありがとう」「無事だったことを伝えたい」など、一番伝えたい一言を準備しておくと、手紙や再会の場で気持ちがまとまりやすくなります。
  • 必ずしも対面を目標にしない: 相手のご家庭やお仕事の状況によっては、手紙やオンライン通話の方が安心な場合もあります。相手の気持ちに配慮した段階的な連絡を意識しましょう。
  • 一人で抱え込まず、まずは相談: 「こんなことで相談していいのか」と思われる内容こそ、第三者に話すことで気持ちが整理されることがあります。無理に決めなくても、できること・できないことを一緒に確認するところから始められます。

よくある質問

Q. 名前が分からなくても相談できますか?

はい、ご相談いただけます。
旅先の場所・日付・時間帯・訪れた施設・相手の雰囲気など、思い出せる範囲の情報から、少しずつ道筋を立てていきます。

Q. 相手に迷惑にならないか心配です。

私たちは、相手の生活と気持ちに配慮することを最優先にしています。
いきなり訪問するのではなく、書面でのごあいさつやオンライン通話など、段階的に連絡できる方法を一緒に考えます。

Q. 再会を断られた場合はどうなりますか?

その場合、無理に再会を進めることはありません
ご依頼者のお気持ちの整理のために、分かった範囲の情報だけをお伝えするなど、
今後どう向き合っていくかも含めてご相談いただけます。

Q. 費用がどのくらいかかるか不安です。

手がかりの量や、旅からの経過年数、調査範囲によって費用は変わります。
事前に想定される調査内容と費用の目安をご説明し、ご納得いただいてからのご契約となりますので、ご安心ください。

費用の目安と料金システム

旅先で親切にしてくれた方を探す場合も、
手がかりの量や時間の経過によって、必要な調査の内容が変わります。
ここでは、大まかな費用のイメージをご紹介します。

データ調査のみの場合

80,000円〜(税込)
旅の日付・エリア・訪れた施設名などから、データ上での所在確認のみを行うプランです。
まずは大きな方向性を知りたい方、費用をおさえて小さく始めたい方に向いています。

着手金

10万円〜15万円

手がかりの量や旅からの経過年数、調査範囲(地域)などに応じて決定します。
ご予算もおうかがいしながら、無理のない計画になるよう調整いたします。

成功報酬

内容に応じて(個別見積り)

所在確認ができた場合や、ご希望の形で連絡が取れた場合など、
事前に取り決めた条件を満たしたときにお願いする費用です。

再会サポート

別途(内容に応じて)

手紙の文面のご相談、オンライン通話の段取り、必要に応じた当日のフォローなど、
ご希望や状況に合わせて柔軟にサポートいたします。

モデルケース:旅先で助けてくれた方の所在確認+オンライン再会サポート

  • 手がかり:旅行の日付・エリア・宿泊先・診療所や施設名・時間帯・相手の年齢の印象や雰囲気 など
  • 進め方:ヒアリング→データ調査→現地での静かな確認→候補の整理→手紙の文面相談→オンライン再会の段取り
  • 費用感:着手金10〜15万円+成功報酬(内容に応じて)
  • 再会サポート:必要に応じて別途(文面作成の助言・オンライン通話の流れの相談 など)

お支払いとご注意

  • 着手金はご契約時に、成功報酬は発見・所在確認や連絡成立後にお願いしています。
  • 費用はご依頼内容・難易度・期間によって変動します。事前にお見積りをお出しし、ご納得いただいてからご契約となります。
  • 相手のご事情により再会に至らない場合でも、所在確認や連絡の成立ができた時点で成功とさせていただくことがあります。
  • ご不安な点は、無料相談の際に遠慮なくおたずねください。全国対応・24時間受付・秘密厳守でお話をうかがいます。
人探しのご相談は必ず相談サポートをご利用ください(無料電話相談 0120-188-681)
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まずはお気持ちをお聞かせください

旅先で親切にしてくれたあの人を、今もふと思い出されるのであれば、
その気持ちは決して小さなものではありません。

東京総合興信所 人探し専門チームは、全国対応・24時間受付・秘密厳守で、
「きちんとお礼を伝えたい」「もう一度だけ感謝の気持ちを届けたい」という思いに寄り添いながら、
相手の気持ちと生活に配慮した人探しを行っています。

具体的なことが決まっていなくても大丈夫です。
「ここまで話してもいいのだろうか」という迷いも含めて、そのままお話しください
一緒に、できるところから無理のない計画を考えていきましょう。