無断で中国人と結婚して家を出た息子を探し出した ― 小さな手がかりから再会につながった人探し事例
「中国人の方と結婚したあと、何も言わずに家を出てしまった息子のことが心配で…」。
ご相談に来られたのは、70代のご夫婦でした。怒りよりも、「元気で暮らしているのか」という不安のほうが大きかったそうです。
東京総合興信所 人探し専門チームは、小さな手がかりからでも道をさがし、相手の生活や気持ちに配慮しながら、
段階的に連絡をとっていく方法をご提案します。このページでは、実際の進め方と、準備のコツを専門家の視点でまとめました。

ご相談の背景とお気持ち
ご依頼者は、地方にお住まいの70代ご夫婦でした。 一人息子さんは、都心で働くうちに中国出身の女性と出会い、交際を経て結婚しました。
しかし、その報告は「すでに入籍した」という事後の電話だけ。 その後しばらくして、息子さんは実家の荷物をまとめると、何も言わずに家を出てしまいました。 連絡先もはっきり伝えられず、「仕事で中国へ行くかもしれない」とだけ告げたそうです。
それから年月が経ち、電話番号はつながらなくなり、年賀状も戻ってくるようになりました。 「中国に住んでいるのか、日本のどこかにいるのかもわからない」と、ご夫婦は長いあいだ不安な日々を過ごしてこられました。
ご相談の際、お父さまはこうお話しになりました。
「国際結婚だからといって反対した覚えはないんです。ただ、何も言わずに出ていったことがずっと引っかかっていて…。 お嫁さんにも迷惑をかけたくない。せめて、元気で暮らしているかだけでも知りたいのです。」
むずかしかった点と私たちの配慮
① 海外か国内か、居場所の見当がつかない
息子さんが中国に渡ったのか、日本国内で中国人の奥さまと暮らしているのかが、はっきりわかりませんでした。 電話番号も使われておらず、年賀状も「あて所に尋ねあたりません」と戻ってくる状態でした。
② 同姓同名が多く、誤特定のリスク
息子さんの氏名は、比較的よくあるお名前でした。 そのため、同姓同名の別人を誤って特定しないように、生年月日や勤務先の履歴など、複数の情報を照らし合わせる必要がありました。
③ 中国人の奥さまとそのご家族への配慮
ご夫婦のご希望は、「奥さまや先方のご家族に迷惑をかけないこと」でした。 そのため、むやみに現地を訪ねることは避け、相手の気持ちに配慮した連絡の取り方を重視しました。
④ 再会を強制しない、段階的な連絡
無理に会おうとすると、かえって相手の警戒心を高めてしまうことがあります。 今回は、まずは所在と無事の確認を目標とし、面会については息子さん本人の意思を尊重する方針をとりました。
調査の進め方(段階的な人探し)
1. ゆっくりお話をうかがい、手がかりを整理
事務所にて、ご夫婦から時間をかけてお話をうかがいました。 手元に残っていたのは、息子さんの昔の名刺、結婚前の勤務先名、中国人の奥さまの名前(漢字とカタカナ)、 そして結婚のときに一度だけ見た招待状のコピーでした。
こうした小さな手がかりをひとつずつ整理し、いつ頃の情報なのか、どこまで確かなのかを一緒に確認しました。
2. データ調査で生活圏の見込みを立てる
公開情報や各種データをもとに、息子さんの勤務先や住所の変遷をたどっていきました。 同姓同名の方が多いため、生年月日・過去の住所・勤務歴などを複数組み合わせて、誤特定を防ぎました。
調査の結果、現在は日本国内のある都市を拠点に、中国との取引もある会社で働いている可能性が高いことがわかってきました。
3. 直接訪問ではなく、書面でのご挨拶から
ご夫婦の「驚かせたくない」というお気持ちと、息子さんご夫婦の生活への配慮を考え、 いきなり訪ねるのではなく、まずは手紙によるご挨拶から始めることにしました。
手紙には、「国際結婚を責める気持ちはないこと」「今の生活を大切にしてほしいと思っていること」、 「元気で暮らしているかだけでも知りたいこと」を、短くやさしい言葉でまとめました。
4. 段階的な連絡プランを設計
連絡の流れは、書面 → メールなどでの返信 → オンライン通話 → 面会の検討という順番で設計しました。 すぐに会うことを前提にするのではなく、段階的に連絡をとれるようにすることで、相手の負担を減らします。
5. ご夫婦の体調や気持ちにも配慮したスケジュール
ご夫婦もご高齢のため、長時間の移動や急な予定変更は負担になります。 通院や生活のリズムをうかがいながら、無理のない計画を立てました。
6. 面会がむずかしい場合の代案も準備
調査前の段階から、「所在がわかっても、息子さんの事情で会えない可能性もある」ことをお伝えしました。 その場合は、手紙の受け渡しや、オンライン通話だけの再会など、 いくつかの代案もあわせてご相談しながら進めました。
再会の場面(オンラインから始まった対話)
手紙を送ってからしばらくして、当所あてに息子さんからのメールが届きました。 そこには、「急に家を出てしまったことをずっと気にしていたこと」「中国人の妻との生活が落ち着くまで連絡しづらかったこと」が、 率直な言葉で綴られていました。
すぐに住所や電話番号を共有するのではなく、まずはオンライン通話での再会を提案しました。 息子さんも、「いきなり実家に戻るのは気まずい」と感じていたため、画面越しからのスタートとなりました。
当日、ご夫婦は少し緊張した面持ちで、事務所内の個室からオンライン通話に参加されました。 画面に映ったのは、少し年を重ねた息子さんと、中国人の奥さま、そして小さなお子さんの姿でした。
最初はぎこちない空気でしたが、お母さまが「元気そうで良かった」と一言伝えると、 息子さんの表情がやわらぎ、少しずつ会話が弾みはじめました。 短い時間でも、気持ちはしっかり伝わる。その場にいた全員が、そう感じた瞬間でした。
調査の結果とその後
その後も、月に一度ほどのペースでオンライン通話を続けながら、 タイミングを見て、日本国内での面会を検討することになりました。
やがて、息子さん一家が一時帰国したタイミングで、 ご夫婦がお住まいの地域から無理のない距離にある都市で、短時間の面会が叶いました。 当日は、私たちはあえて立ち会わず、家族だけでゆっくり過ごせるようにしました。
「長年の不安が、少しずつほどけていくようだ」と、ご夫婦は後日お話しくださいました。 まだ距離はあるものの、「もう二度と会えないかもしれない」という恐れからは解放されたと感じておられるようでした。
ご依頼者の声
「怒りよりも、ただ元気でいてほしかっただけです」
最初は、「勝手に家を出て…」という思いもありました。 けれど年月がたつうちに、だんだん怒りはおさまり、「今どうしているのか」「体は大丈夫なのか」という心配ばかりが残りました。
自分たちだけで電話をかけたり、昔の友人に聞いてまわったりもしましたが、 どこかで「これ以上は迷惑かもしれない」と感じてしまい、手が止まっていました。
東京総合興信所さんは、最初の電話のときから、 「奥さまやお子さんの生活を邪魔しない形で、できる範囲で所在を確かめましょう」と言ってくださいました。 その言葉で、気持ちがスッと軽くなりました。
調査の途中でも、むずかしい言葉は使わず、私たちにもわかりやすい説明をしてくださり、 そのつど「ここまで進みました」「ここから先はこのように考えています」と教えてくれました。 年寄りにも丁寧に寄り添ってくれる対応が、何よりありがたかったです。
画面越しではありましたが、息子とお嫁さん、孫の顔を見たとき、「生きていてくれてよかった」と心から思いました。 同じように、海外の方と結婚して行き先がわからなくなったお子さんを心配されている方がいたら、 一度相談してみてほしいです。
同じ状況で悩む方へ(準備のコツ)
- 手元の資料を集める:昔の名刺、社員証、古い年賀状、招待状、中国から届いた封筒などを探しておきましょう。
- 中国人の奥さまの情報:お名前の漢字・カタカナ表記、出身地やおおよその年齢など、覚えている範囲で構いません。
- 連絡の希望ラインを考える:「所在だけ知りたい」「できればオンライン通話まで」「直接会えたらうれしい」など、本音を書き出してみましょう。
- 無理のない計画にする:ご自身の体調やご家族の生活も大切です。長時間の移動がむずかしい場合は、その点も遠慮なくお伝えください。
- まずは相談から:いきなり調査を始める必要はありません。今の状況やお気持ちをお聞きしたうえで、無理のない進め方をご提案します。
よくある質問
Q. 中国人の奥さまや先方のご家族に、知られずに調査できますか?
調査の進め方はできるだけご希望に沿いますが、先方の権利や生活を損なうような方法は行いません。 基本的には、公開情報やデータ調査を中心に慎重に進め、必要以上の聞き込みは控えます。
Q. 息子と会うところまで、必ずお願いできますか?
連絡がついても、会うかどうかはご本人の気持ち次第になります。 当所では、まずは所在と無事の確認を優先し、そのうえでオンライン通話や面会をどうするか、 段階的にご相談しながら進めていきます。
Q. 中国に住んでいる可能性が高い場合でも相談できますか?
はい、海外にいる可能性があるケースのご相談もお受けしています。 ただし、すべての国や地域で同じように調査できるわけではありませんので、 まずは日本国内でわかる範囲の情報を整理し、どこまで対応できるかを率直にお伝えします。
Q. 親として、どこまでお願いしていいのかがわかりません。
そのお気持ちは、多くのご相談者さまが口にされます。 「所在だけ知りたい」「できれば孫の顔を見たい」など、素直な気持ちをお聞かせください。 相手の気持ちに配慮しながら、どこまでを目標にするか、一緒に決めていきましょう。
費用の目安と料金システム
ご家族の人探しは、手がかりの量や状況によって必要な調査が変わります。 ここでは、「無断で中国人と結婚して家を出た息子さんの所在確認と再会サポート」を想定した、一般的な費用イメージをご紹介します。
データ調査のみの場合
80,000円〜(税込) お持ちの氏名(漢字フルネーム)や勤務先情報、過去の住所などから、できる範囲でのデータ調査を行います。 まずは所在の見込みだけでもつかみたい方、無理のない範囲で始めたい方に向いています。
着手金
10万円〜15万円
手がかりの量や、国内か海外かなどの状況に応じて決定します。 ご予算をうかがいながら、無理のない計画をご提案します。
成功報酬
内容に応じて(個別見積り)
所在確認ができた場合や、ご希望の形で連絡がついた場合など、 事前に取り決めた条件を満たしたときに発生します。
再会サポート
別途(内容に応じて)
手紙の文面作成、オンライン通話の段取り、面会の調整・立ち会いなど、 ご家族のご希望に合わせたサポートを行います。
モデルケース:所在確認+オンライン再会+短時間の面会調整
- 手がかり:名前・旧住所・勤務先・中国人の奥さまの名前・招待状のコピーなど
- 進め方:データ調査→候補の裏付け→手紙でのご挨拶→オンライン通話→短時間の面会調整
- 費用感:着手金10〜15万円+成功報酬(内容に応じて)
- 再会サポート:必要に応じて別途(文面・オンライン通話の設定・面会の段取りなど)
お支払いと注意事項
- 着手金はご契約時に、成功報酬は発見・所在確認後にお願いしています。
- 費用はご依頼内容や難易度に応じて変動します。事前にお見積りし、無理のない範囲でご提案します。
- 相手のご事情により面会に至らない場合でも、所在確認や連絡の成立ができた時点で成功とさせていただくことがあります。
まずはお気持ちをお聞かせください
人探しは、情報だけでなく、想いから始まります。 「無断で家を出ていった息子に、もう一度だけ声をかけたい」「元気でいるかだけでも知りたい」。 そのお気持ちを、私たちは大切に受け止めます。
東京総合興信所 人探し専門チームは、全国対応・24時間受付・秘密厳守。 中国人のパートナーと暮らすご家族のケースも、多数ご相談いただいています。 相手の気持ちに配慮しながら、誤特定を避ける慎重な調査を心がけていますので、どうぞ安心してお話しください。


