治療費を貸した相手が音信不通に ― 数百万円を取り返すための人探しと法的手続きサポート
「親の治療費がどうしても足りない」と頼まれ、数百万円を貸した相手が連絡を絶ってしまった――。
親切心からお金を貸したのに、電話もメールもつながらず、住所も変わってしまっていた。
こうしたご相談は、残念ながら少なくありません。
東京総合興信所では、違法な取り立てではなく、法的な手続きにつなげるための人探しとして、
相手の現在の住所を特定し、弁護士と連携して返還請求を行った事例があります。

ご相談の背景とお気持ち
ご相談者は50代の男性でした。
若い知人女性から「親の治療費が急に必要になった」「どうしても足りない」と相談され、
何度かに分けて合計600万円を貸したそうです。
最初のうちは、返済の予定や近況について連絡があったものの、
ある時期を境に電話もメッセージもつながらなくなり、
勤務先だった店も辞めてしまっていました。
「騙されたのかもしれない」「自分が浅はかだったのかもしれない」と、
ご相談者は自分を責める気持ちでいっぱいだったと話してくださいました。
それでも、「やはりきちんとけじめをつけたい」という思いから、当社にご相談いただきました。
むずかしかった点と、その対策
① 相手が住所を変え、勤め先も変わっていた
お金を貸していた当時の住所や勤務先は、すでに退去・退職済みで、
そのままでは連絡が取れない状態でした。
そこで、名前・年齢・これまでの勤務先・交友関係などから、
現在の生活拠点を特定するための調査を進めました。
② 直接の接触ではなく、法的な手続きにつなげる必要があった
金銭トラブルの場合、感情的になってしまうと、双方にとって良くない結果を招くことがあります。
当社では、違法な取り立ては一切行わず、
あくまで法的な手続きのための所在確認という位置づけで調査を行います。
③ 証拠や記録を整理する必要があった
お金の貸し借りは、口約束だけで行われていることも多く、
後になって「言った・言わない」のトラブルになりがちです。
そこで、送金記録やメッセージのやりとりなど、残っている証拠を整理し、
弁護士に引き継ぎやすい形に整えていきました。
所在特定までの具体的な進め方
1. お金のやりとりと経緯のヒアリング
いつ、どのような理由で、いくら貸したのか。
振込明細や、手渡しの場合はメモ・LINEなどのやりとりを確認しました。
さらに、相手の年齢・本名・当時の勤務先・家族構成などを整理しました。
2. データ調査で候補を絞り込み
氏名・生年月日・過去の住所などをもとに、データ調査中心で候補となる住所を抽出しました。
似た名前の別人も含まれるため、一つひとつ慎重に裏付けを行っていきます。
3. 現地での確認調査
候補がある程度絞れた段階で、人探し専門スタッフが現地での確認を行いました。
ポストの表記や近隣の様子など、日常生活の痕跡を手掛かりに、居住実態を確認しました。
4. 所在が判明した段階で弁護士を紹介
現在の住所が確認できた段階で、ご依頼者の希望により、
債権回収にくわしい弁護士をご紹介しました。
その後は、弁護士を通して、内容証明郵便などの正式な手続きに進む流れになりました。
相手の所在が判明したとき
調査の結果、相手の女性は当時の住所とは別の地域で暮らしていることがわかりました。
周辺の様子やポストの表記などから、確かにそこに居住していることが裏付けられました。
ご依頼者にはその旨をご報告し、
「ここから先は、感情的にならずに、きちんとした手続きで進めましょう」とお伝えしました。
ご依頼者も、「直接押しかけてしまうところでした」と振り返っておられました。
弁護士による返還請求の結果
その後、債権回収にくわしい弁護士が、内容証明郵便による請求や、
必要に応じた法的な手続きの準備を進めました。
最終的には、分割での返還に応じる合意が成立し、
ご依頼者の負担は大きく軽くなりました。
もちろん、すべてのケースで同じような結果になるとは限りません。
しかし、相手の所在が分からなければ何も始まらないのも事実です。
人探しの調査は、法的手続きを含めた「次の一手」につなげるための、重要な土台になります。
ご依頼者の声
「自分を責め続ける毎日から、ようやく抜け出せました」
最初は「人に話すのも恥ずかしい」と思っていましたが、
話をよく聞いてもらい、「同じようなご相談は少なくありません」と言われて、
少し肩の力が抜けました。
最終的に、返ってきたお金以上に、気持ちの整理ができたことが大きかったです。
同じ悩みを抱える方へのアドバイス
- 一人で抱え込まない:「騙された自分が悪い」と思い込んでしまう方は多いですが、まずは事情を話してみてください。
- 感情的な接触は避ける:直接相手の家に押しかけるなどは、トラブルにつながることがあります。
- 証拠を残しておく:振込記録やメッセージのスクリーンショットなどは、可能な限り保存しておきましょう。
- 所在の確認と法的手続きを分けて考える:人探しはあくまで「どこにいるのかを知る」ためのもの。その上で、弁護士が対応を考えます。
- 早めの相談で選択肢が広がる:時間が経つほど証拠が散らばりがちです。気づいた段階でご相談いただくのが理想です。
よくある質問
Q. 口約束だけでお金を貸してしまいました。相談できますか?
はい。まずは現在残っている記録を一緒に整理し、できる範囲での対応方法を考えます。
Q. 相手の家に一緒に行ってもらえますか?
当社では、違法な取り立てや強引な訪問は行っておりません。
あくまで所在確認と、その後の法的な手続きにつなげるためのサポートとなります。
Q. 費用が心配です。どのくらいから相談できますか?
まずはデータ調査のみ(8万円〜)からスタートし、
それで足りない場合に追加調査をご提案する形も可能です。
Q. 弁護士を紹介してもらうことはできますか?
はい、ご希望があれば、債権回収や民事トラブルにくわしい弁護士をご紹介することも可能です。
費用の目安と料金システム
金銭トラブルに関する人探しは、証拠の整理と所在確認がポイントになります。
東京総合興信所では、できるだけ始めやすいよう、データ調査のみのプランと、着手金+成功報酬の調査プランをご用意しています。
データ調査のみの場合
80,000円〜(税込)
氏名・年齢・過去の住所・勤務先などをもとに、データ調査中心で所在の手がかりを探るプランです。
まずはできる範囲から始めたい方に向いています。
着手金
10万円〜15万円
現地確認を含む本格的な調査の場合、
必要な人員・期間を考慮し、着手金を設定します。
成功報酬
25万円〜35万円(内容に応じて)
発見・所在確認ができた場合にお願いする費用です。
調査の難易度や期間などにより、個別にお見積りいたします。
法的手続きへの橋渡し
別途(内容に応じて)
弁護士のご紹介や、資料整理のサポートなどは、
ご希望に応じて別途ご案内いたします。
モデルケースA:所在確認のみを行う場合
- 手がかり:氏名・年齢・当時の住所・勤務先など
- 調査内容:データ調査中心で現在の住所を特定
- 費用感:データ調査 8万円〜+状況に応じて追加調査
- 法的対応:所在判明後は弁護士へバトンタッチ
モデルケースB:所在確認+弁護士連携まで見据えた調査
- 手がかり:お金のやりとりの記録・連絡履歴・交友関係など
- 調査内容:データ調査+現地での確認+証拠整理のアドバイス
- 費用感:着手金10〜15万円+成功報酬25〜35万円(内容に応じて)
- 法的連携:ご希望により弁護士をご紹介
お支払いとご注意事項
- 着手金はご契約時、成功報酬は発見・所在確認後にお願いしています。
- 当社は違法な取り立てや威圧的な行為は一切行いません。
- 相手の状況によっては、回収が難しいケースもあります。その場合も、できる範囲での選択肢を一緒に検討いたします。
- ご予算やご事情をふまえ、無理のない形でのご提案を心がけています。
まずは状況をお聞かせください
金銭トラブルのご相談では、「こんなことを相談していいのか」と迷われる方が多くいらっしゃいます。
しかし、一人で悩み続けていても状況はなかなか変わりません。
東京総合興信所 人探し専門チームは、責めることなく、事実を整理するお手伝いから始めます。
全国対応・24時間受付・秘密厳守。どうぞ安心してご相談ください。


