恋人にお金を貸したまま音信不通 ― 所在確認から事実が分かったケース
「必ず返すから、少しだけ助けてほしい」
そう言われて信じた相手と、突然連絡が取れなくなる――。
恋愛関係の中で起きたお金の問題は、
誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまう方が少なくありません。
今回は、恋人にお金を貸したあと音信不通となり、
所在確認を通じて事実が分かっていった事例をご紹介します。

ご相談の背景とお気持ち
ご相談くださったのは、40代の女性でした。
数年前から交際していた恋人とは、結婚の話も出ており、
将来を一緒に考えていたそうです。
ある時、相手から
「仕事がうまくいかず、一時的にお金が足りない」
「必ず返すから助けてほしい」
と相談を受け、数回に分けてお金を渡しました。
しかし、その後徐々に連絡が減り、
ある日を境に電話もLINEもつながらなくなったと言います。
むずかしかった点と向き合い方
① 本名や住所が確かでない
恋人として信頼していたため、
住民票上の氏名や正確な住所を確認したことがありませんでした。
② 感情が大きく揺れていた
「だまされたのではないか」という不安と、
「信じたい」という気持ちが入り混じっていました。
③ 周囲に相談できなかった
恋愛とお金の話のため、
家族や友人にも打ち明けられず、孤立していました。
所在確認までの具体的な進め方
1. 手がかりの整理
名前の表記、年齢、勤務先として聞いていた内容、
LINE名や振込記録などを丁寧に整理しました。
2. データ調査
情報をもとに、実在する人物かどうか、
現在の生活拠点につながる情報を確認しました。
3. 現地確認
周囲に配慮しながら、
生活実態があるかどうかを静かに確認しました。
事実が分かったときの状況
調査を進める中で、
相手が話していた勤務先や住所が、事実とは異なることが分かりました。
また、別の地域で生活している形跡も確認され、
ご依頼者が知らなかった一面が、少しずつ明らかになっていきました。
その後の判断と心の整理
ご依頼者は、事実を知ったうえで、
「無理に連絡を取ることはしない」という判断をされました。
ただ、「何も分からないまま悩み続ける」状態から、
「事実を知ったうえで自分で決める」状態へ変わったことで、
気持ちが大きく整理されたとお話しくださいました。
ご依頼者の声
正直、怖い気持ちもありました。
でも、事実を知らないままでは前に進めなかったと思います。
誰にも言えなかった話を、否定せず聞いてもらえたことが、
何より救いでした。

